建物機能 (Functional Design)
                 
                ■駐車場とエントランスの配置 
                 来院される患者さまに安心していただける出入り口の方向を考え、お車からの安全な乗り降りのためのスペースを考えました。 
                  
                 
                   交通量の多い道路(府道8号線-福知山綾部線-)に面して立つことから、来院される方々にとって背後に車の往来を感じるほど不安なことはありません。 
                 建物で、往来の激しい道路から駐車場を隔離し、出入り口の向きを変えることで、行き交う車の気配を軽減させました。 
                 
                 
                救急や夜間の出入り口を独立 
                安全でスムーズな患者さまの受け入れと夜間の保安につとめました。 
                  
                 夜間や救急用のエントランスと、外来の患者さま用のエントランを分けることで、外来で来院の患者さまはゆっくり安全に、救急の患者さまは早く安全に出入りしていただけ、夜間の保安確保にも効果的となりました。  
                 
                 
                ■外来と入院中 それぞれの患者さまの通路や出入り口 
                 
                (入院中の患者さまは、就寝着のままでも気兼ねなく検査を受けていただけます。) 
                 建物の中で人や物の動くルートを『動線』といいます。当院では患者さまのプライバシーを確保し、安心して快適な入院生活が送っていただけるよう、入院患者さまの『動線』と外来患者さまの『動線』を区分けすることが重要だと考え設計しました。 
                 
                (↓クリックで拡大します) 
                  
                 
                 
                
                  
                    
                        
                      外来エントランス | 
                        
                      入院・救急受入れ通路 | 
                     
                    
                        
                      総合待合ロビー | 
                        
                      外来診察待合 | 
                     
                    
                        
                      外来 放射線検査待合 | 
                        
                      入院 放射線検査通路 | 
                     
                  
                 
                 また、病院のスタッフの『動線』も患者さまの『動線』と分離することで業務の効率化だけでなく、スタッフの動きから患者さまが受けられる“あわただしさ”が軽減されました。さらに、緊急時の非難誘導性、感染の抑制など『動線』を分離することで得られるメリットは非常に大きく、機能的な病院となりました。 
                 
                 
                ■床材 
                    
                 入院中の患者さまの転倒時の衝撃を和らげるために、病棟となる3階と4階部分の廊下および病室内の床材にコルク材を採用しました。 
                 コルク材はクッション性と吸音性にもすぐれ、患者さまの歩行時の衝撃の緩和と、お休み中の患者さまへの気兼ねも和らぎました。 
                 
                 
                ■院内のトイレ 
                    
                 感染防止の考えから、病院内をより衛生的に保つには、清掃のし易さを考えました。そこで、院内のすべてのトイレを、従来の床置きタイプではなく、壁からの配管タイプとしました。 
                 
                 
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